恋と仕事とダイエットとストレスと。

ハルは野菜が嫌いです。
野菜を食べないってわけではなく、食べられるけど食べたくないらしい。
食べた方がいいのだろうってのは、大人だからわかっています。
でもかなり嫌いみたい。というか食べる意味がわからないみたい。

高校生の好き嫌いが激しい子が上手いこと言ってた。
「もし、ハチの子の佃煮が瓶に入れてスーパーに売ってたとして買いますか？」
野菜を食べない人にとって野菜の存在ってのはそういうものらしい。

確かにな。
ハチの子だって、イナゴだって、食べる地域はあるし、
カエルだって犬だって食べる人はいる。むしろ美味しいのだろう。
でもスーパーにお手軽に売ってたとしても、買わないだろうな。


この日はヒマワリ胃の調子がよくなくて、ハルとケンカをしました。
冷戦状態のケンカで、ご機嫌斜めなヒマワリにハルがイラついてた。

だって女の子のブルーな日ってそういうものでしょうよ。

自分は食べない、と言い放ちながら、ヒマワリは食べなきゃダメだよと言って、
「じゃあトマトのパスタ作ったら食べる？」と言うから、食べると言った。
でも出てきたのは野菜の入ってないベーコンの入ったパスタだった。

そして一人分だけだった。

自分は食べない。でも君は食べろ。
ハルの「おいしい」には野菜は入ってない。でもヒマワリは野菜が大好きだ。
油のたくさん入ったトマトジュースのベーコンパスタを飲み込むように食べた。

結果。
吐いた。

理由はいくつかある。
でも「結果吐いた」だけがハルの中には残っているだろう。

こういうときに、発達障害の人に「伝える」のが難しいなと思う。
丁寧に説明できるならわかってもらえるのだろうけど、
「なぜなのか」を説明するほどのパワーがヒマワリにはなかった。

今度会ったら、「あの時の話」と言って説明しよう。

ハルが太った太ったって毎回大騒ぎするから、お魚を買って帰ることにしたんだよ。
お腹の調子が悪くなることが多いから、買い物する時ハルの食べられるもので、
食物繊維が多くて、ビタミンも多いものを選んで買っているんだよ。
だからヒマワリの「食生活」は、ハルとは違うってことを伝えよう。

同じじゃなくても、「知っている」ってことで対処できることはたくさんあるから。

ほんとのところを言えば、うどんが食べたかった。うどん好き。