恋と仕事とダイエットとストレスと。

今わかっているかと言われると、やっぱり「他人だから」わからないことが多い。
ただひとつ言えるのは、距離を取ることが必要であると言うことは感じている。

親や、伴侶（夫婦）ならば、「仕方がない」と思えることもあるだろう。
でも「彼氏彼女」というのは、いつ別れるかわからないものだし、
その不安定さが、相手の理解をさらに困難にしていると思う。

「嫌われたくない」と同じくらいに、「嫌いになりたくない」のだ。

普通の、いや、多数派の「定型発達の」彼氏であればわかってくれること。

「不機嫌になったから、ご機嫌をとっておこう」
「この間ダメになったから、次は約束を守ろう」
「ずいぶんメールも電話もしてないから、そろそろ会っておこう」

その手の「なんとなく」が全くない。
いや、努力はしてくれているのだろう。

でも、できないのだ。相手にはその能力はない。

たまにハルちゃんも気遣いができるように見える。
それは、自分がしたこと、今までの知識、経験その他から、
「こうであろう」と予測して行動してくれているからだ。
それは記憶に基づく、行動予測であって、「なんとなく」ではない。
・・・多分。

「なんとなく」ができないってのは、恋愛関係においては結構厳しい。

例えば、夏の暑い日に、わざわざ外にアイスクリームを買いに出るのか。
それとも、自分がコンビニに行って、二人分のアイスを買ってくるのか。
もしくは、今日は体調や様子を見て、プリンを買ってくる方がいいのか。

その選択ができない、ということであると思う。

会話に入るタイミングがわからない、ということを
現実的に真剣にイメージしたことはあるだろうか？

３人でいても、二人が話しているから今は入らない方がいいのだろう。
そういう「答え」を導き出す。
それがハルちゃんに関する話題であっても、「入らない」という答えだ。

会話に入るタイミングは、二人が黙った時。
その「答え」しか導き出せない。

だからお構いなしに会話に乱入してしまったり、入らなきゃいけないところで入れない。

「なんとなく」ではなく、「経験則」でしかできないってのは、相当生活が困難になる。

ハルちゃんは、メールが嫌いだ。
面倒だし、そもそも顔文字の意味がわからないらしい。
電話も嫌いだし、人と話すのも嫌いだ。

最初のうちは、仕方ない仕方ないばかり考えていたのだけど、
我慢ばかりするヒマワリに、ハルちゃんの方がダメになった。
自分がヒマワリを傷つけて追い込んでいる。
だから自分が悪いけど、どうにもできない。
そう思っているのがわかるから、ヒマワリも我慢する。

ヒマワリが泣きながらの大げんかなんて、何度あったかわからない。

何度も何度もケンカを繰り返して、別れも３度ほどあったけど、
次の日には、もうちょっとやってみようと思えたのは、
「毎日メールして」と言った日から、一度もメールを忘れたことがないからだ。

ハルちゃんしかかけてこない電話には、ハルちゃんの名前ばかりの着歴が残る。
電話も嫌い、メールも嫌いなのに。
まぁ調子が悪い時（テンションの低い時）は、さすがに電話はできないらしい。
それは誰だって同じことだ。
けど様子見ができないから、欲しい時に電話があると言うことも無理だ。

「私のことをどうでもいいと思っているように思えるから、一日一通メールして」
それができないなら別れる。
一日一回も連絡できないなら、私は無理だ。
そう伝えてから、一度も忘れたことがない。

未だに、「私って好かれているのか？」と疑問はある。

しかし、別れるとなったとき。電話を切った時。
そのメールを見ると、どっと涙が溢れるのだ。

私が嫌だと言ったことは、たくさんやめてくれた。
私がして欲しいと言ったことは、努力してくれた。

ハルちゃんは、嫌いな人にこまめにメールするタイプじゃない。
でもヒマワリが「メールして欲しい」と言ってから、もう２年。
朝の７００通以上のメールが届いた。
どんなに好きな人でも、忘れてたゴメンで済むことでも。
要領が悪く、融通が利かなく、人との「なんとなく」がわからないから。

「出かける時には、ツイッターやブログでなく直接連絡してください」
「それができないなら、メールなんていりません。」
「ツイッターとブログだけで連絡を取りましょう。」と言ったこともある。

一日一回はメールがこないと好きかどうかわからない。
　↓
連絡できないなら、メールがいらない。
　↓
出かけるときにメールができないなら朝メールもいらない。
　↓
出かける時には、彼女に連絡が必要。

ハルちゃんは、相当考えてその結論に至ったと思われる。
なぜならその行動に行きつくまでに半年以上かかったからだ。

本当に辛くて苦しくて、悲しくて、今だってイラッとすることは山ほどある。
でも、それってどんな彼氏であろうと同じなのだ。
何度言っても聞いてくれない彼氏もいれば、すぐさま忘れてしまう彼氏もいる。

どっちがいいんだろうなぁ・・・、って話だ。

ヒマワリは、一度言ったのに何度も繰り返されるのは嫌いだ。
ハルちゃんには「伝わってない」ことはあるので繰り返しがある。
でも一度覚えたヒマワリが嫌がることは、絶対にしない。
そういう「ルール」だからだ。

そしてヒマワリもルールを作った。
嫌だと思うには理由がある。
我慢せずに、「それはこういう理由で好きではない」と伝える。
そのあとに、「こうして欲しい」ときちんと伝える。

会いたくないならもう会いに来なくていいよ！
ではなく
会いたいと思っていないように思えるから会いに来て。
である。

いままで激烈アマノジャク＋「なんとなく」で恋愛をこなしてきた。
本音ではないことを言い、空気を読んで相手に意を伝える。

それは全く通じない。

こうして。あーして、これが好きで、これが嫌い。

世の女子はそういうのがうまい子がいるよねぇ。
ヒマワリは努力してもなかなか難しいけど、
ハルちゃんと別れたとしたら、今までよりちょっとレベルアップできるかもしれない。

定型発達だからじゃなく。発達障害だからじゃなく。
恋愛ってのは、「相手」に「自分」を知ってもらうことだ。

もっと泣いたり怒ったりしたらいいのに。
ヒマワリはいつも我慢しているように見える。
それを見ていると結局俺が悪いんだと思う。

なんで言わないの？なんで怒らないの？

そう何度も聞かれたのに、私はできなかった。

ハルちゃんと同じ。
私にも「できない」ことがたくさんある。

だから、泣いたり怒ったりしない代わりに、何度も繰り返し思い出すことは、
お伝えしたいことがあります。
と、正座してハルちゃんと話合うことに決めたのだ。

辛く苦しいことはたくさんある。
それは一人でいてもたくさんあるし、違う人とつきあってもたくさんある。

だから「今すぐ」わからないなら、「明日わかるかも」と思えばいい。
どうしても我慢できなかったら、「アスペルガー」だからじゃなく、
合わなかった、我慢できなかった、と単純に「相性」で別れるのだ。

親のせいで別れる人、生活習慣で別れる人、金銭感覚で別れる人。

それとなんら変わりない。

アスペルガーってわかってる方が、「できないことがある」ってわかるようになってきた。
そのおかげで、ヒマワリなんかは逆に楽な部分があるけどね。