恋と仕事とダイエットとストレスと。

この本を読んでいて思ったのは、「私は本当に痩せたいのか？」ってことだ。

学生の頃トモダチが「デブは体を維持するの大変だよね」
と笑いながら言ったことがあった。
なんつーことを言うのだ、と心の中で思ったが、
ギャグっぽく言ったため、そこにいたデブまで笑っていた。
その言葉に少し心を痛めたのは、ヒマワリだけだったのかもしれない。

デブは体を維持するために食べている。

その言葉は、トモダチがダイエット成功者だったから出た言葉に違いない。
高校の頃本気で痩せたいと思ったから、運動もしたし食事制限もしたらしい。

たしかに考えてみたらデブは「痩せたい」と言いながら甘いものを食べる。

実際そこにいたデブは「ダイエット」と公言していた。
昼食を水にすると言って、２リットルのペットボトルを持っていた。
それなのに３時ごろ「小腹が空いた」といってポテチを一袋食べていた。

自称ポッチャリ（デブ）だったヒマワリにもわかる。
それは「絶対やってはいけないこと」だと。

そしてまた考えてみた。
ヒマワリは本当に痩せたいのだろうか？
外見より中身！とどこかで思っていて王子様を待っているのではないのだろうか？
痩せた自分を好きになってくれる人がいて、デブな自分を好きじゃないのは、
中身を見ていないってことだと思ってはいないだろうか。

そして学生の時のヒマワリは思った。
「デブは好きでデブなのだ」と。
ブスが心根がブスなように。デブもデブが好きなのだ。
そんな自分も認めてほしいのだ。

そしてずーっとちょっぴり変わる体重には一喜一憂しながらも、
本気でダイエット！となることはなかったのである。

『いつまでもデブと思うなよ』の最初の方に似たようなことが書いてある。
グルメだから太っている、と思っていたこと。
痩せようと思ってはいないからいいのだ、と思っていたと。
だからヒマワリには共感を持てた本だったのだ。

でも読んですぐレコーディングダイエットをしようとは思わなかったんだな。
だってやっぱりどっかでデブなヒマワリでも好きになってくれる
少女マンガばりの王子様を待っていたんだから。